コンテナ倉庫設置までの具体的プロセスを大公開 !
倉庫業界は、右肩上がりで成長を続けている有望な事業です。
なかでもコンテナストレージ(倉庫)は、時代のニーズに沿ったサービス内容から、需要に対して供給が追い付いていないと言われています。
「従業員に対する教育などが不要」「ランニングコストがあまりかからない」などの特徴から、コンテナ倉庫は安定した収益を見込めるのが強みで、フランチャイズビジネスとしても優秀。駐車場サービスと並んで、土地活用を考えるオーナーにも人気です。
私たち株式会社OPENは、数多くのコンテナ工事を施工してきた実績を持つ、コンテナ倉庫設置工事のプロフェッショナルです。
おかげさまで、コンテナストレージなどの事業を始めたいと考える投資家の方や、大手のコンテナレンタル事業者さまから数多くのご依頼を頂いており、日々、ノウハウと経験を蓄積しております。
今回は、コンテナ倉庫設置工事を実際にご相談頂いた場合に、どのようなプロセスを経て、工事が進められていくのかをご紹介します。
「コンテナストレージビジネスを始めたいが、どんな準備が必要なのか知りたい」「コンテナ倉庫設置工事のポイントを押さえた業者に工事を任せたい」「少しでもコストを抑えたい」といった悩みを持つコンテナ事業者のご担当者様は必見です!
コンテナ倉庫設置までのプロセス
それではさっそく、コンテナ倉庫設置工事のご依頼を頂いた場合に、通常どのようなプロセスを経て、施工・引き渡しとなるのかを見てみましょう。
コンテナ倉庫設置までのプロセス
【1】土地の確認
はじめに、お客様がコンテナストレージ事業を始めたいと考えている土地が、「コンテナの設置に適した土地なのか」「コンテナを運び込める場所か」を実地調査します。
通常、住宅の建築や駐車場運営には向かないような狭い土地や、駅などから遠い土地などでも、問題無く活用できるのがコンテナ倉庫の強みです。
しかし、そもそも地盤が弱かったり、物理的にコンテナを置くのが不可能である場合には、工事に着手する前に可否を判断しなければ大きな損害になります。
具体的には、以下の項目を確認します。
・コンテナが入る広さがあるか
三角地など、土地の形がコンテナを設置するのに適さない形ではないか、といった最も基本的な確認です。土地の広さ自体は、コンテナが収まる広さがあれば問題はありません。
・コンテナを運び込むトラックが入れるか
これは特に大切な確認事項です。
通常、4tトラックでコンテナを運び込みますが、狭い路地の先にある土地の場合、土地の基礎固め等が終わった後に、トラックが入れずにコンテナの設置ができないというケースもあるからです。
・電線や障害物があるか
運搬用トラックでコンテナを隣接する道路まで運び込んだ後、レッカーなどを利用してコンテナを吊り、台へと嵌め込みます。
そのため、近くに電線や障害物があるとレッカーが引っかかってしまうため、周囲にこのようなものが無いことも条件になります。
なお、これらの確認事項はいずれも、実際の工事を始めてからでは取り返しのつかないものです。
そのため、当社にご依頼を頂く前に、コンテナ事業者様が行われるのが一般的です。
コンテナ倉庫設置までのプロセス
【2】建築確認申請等の行政への各種申請
工事を実施するにあたっては、行政に対する各種申請なども重要になります。
コンテナ設置のために行う土木工事が「開発行為」に当たる場合は、開発申請を出す必要があります。
開発行為とは、建築物などを建設するために、土地の区画・形状・性質のいずれかを変更することを指します。
そして、コンテナ倉庫を設置する場合には、建築確認申請が必要です。この申請では、たとえば敷地面積のうち、どれだけの面積を占める建物を建てるのかという図面や書類を建築士が作成して提出します。
これ以外にも提出すべき書類は多く、地域によって要件が様々であることも多いのです。これに対応できるのは、経験豊富なプロフェッショナルや、法令を理解した担当者でなければ難しいことは言うまでもありません。
実は、コンテナ倉庫やコンテナハウスなどは、以前は建築確認申請が必要かどうか曖昧で、自治体により対応が分かれていました。
しかし、現在では主管庁より、原則は建築確認申請を行うよう通達があり、対応が必要となっています。
このような情勢を知らない業者に任せてしまうと、行政への確認という重要なプロセスに漏れが発生し、是正の勧告を受けるようなケースも発生してしまいます。
そうなると、最悪の場合は工事のやり直しとなり、コストが跳ね上がってしまうことにも。
その点当社には豊富な経験に裏打ちされたノウハウがありますので、様々なケースへの対応が可能です。
コンテナ倉庫設置までのプロセス
【3】造成工事
土地の基本的な確認を行い、いよいよコンテナを設置するために土地を造成していきます。具体的には、土留めや傾斜を均(なら)す作業を実施します。
中には長い間放置されたために草木が生い茂ったり、傾斜しているような土地もあります。
当社ではそのようなケースでも、木の伐採や抜根、草刈りなどを行って、土地を均すところから請け負っています。
また、既存の駐車場を収益率のアップのためにコンテナ倉庫にしようとお考えの場合は、この造成工事のプロセスは省けることもあるため、コストを抑えた導入が可能です。
コンテナ倉庫設置までのプロセス
【4】基礎作り
続いて、造成の完了した土地に、コンテナを置くための基礎を作ります。
工程については、その現場の状況やクライアントのニーズに合わせて柔軟に変更されますが、おおむね以下の通り作業を実施します。
まずは図面を元にして、墨出し(工事の基準となる線を構造体に印すこと)をします。
その後、3~40cmほど掘削をし、コンクリートを流し込む型枠の設置をしていきます。
この後、コンクリート打設をする前に、コンテナ設置基礎作りの最大のポイントであるアンカーボルトの設置作業を行います。
アンカーボルトの設置は、精度が求められる非常に難しい作業ですが、これが無事に終われば、あとはコンクリート打設をしてコンテナを設置する台が完成します。
以前は、コンテナを設置するにあたっては基礎工事は必須ではありませんでした。
そのためコンテナ設置を扱う業者でも、精度が求められる基礎作りは苦手というところは少なくありません。
ただし現在ではコンテナ設置には独自の経験知が求められており、そのことが当社の強みになっています。
(※アンカーボルトの設置はコンテナ設置工事最大の山場でもあるので、改めて詳しくご説明します)
コンテナ倉庫設置までのプロセス
【5】コンテナ搬入・設置
コンテナを設置する台が完成したら、いよいよコンテナの設置作業です。
4tトラックでコンテナを運び込み、レッカーで吊ってコンテナ設置台に合わせてセットし、アンカーボルトで固定します。
この作業はコンテナ業者様が自ら行われることが多いのですが、もちろん当社で請け負うことも可能です。
コンテナの設置後は仕上げのアスファルト舗装を行い、工事が完了します。
上記のプロセスはあくまで一例です。現場の状況によって省けるものや、逆に必要な作業が発生することもあります。
大切なのは、コンテナ設置工事で押さえるべきポイントを理解した事業者に工事を任せ、工事開始後の不測の事態が起きないようにすることです。
コンテナ倉庫設置の建築確認申請について
これまでコンテナ設置のプロセスをご紹介してきましたが、その中でも「建築確認申請」については、非常に大切なプロセスの一つです。以下詳しくご紹介します。
そもそも、コンテナ倉庫にはなぜ建築確認申請が必要なのでしょうか?
それは、コンテナ倉庫が法律上は「建築物」であるためです。普通に考えれば、建造物を一から建築するわけではないため、「コンテナ倉庫=建築物」という認識は薄いかも知れません。
ただし気軽に動かせるものではないため、法律上は建築物と見做されるというわけです。
過去、コンテナを利用したカラオケボックスなどが多く作られた時期がありました。
当時は建築確認申請は不要でしたが、現在では国土交通省により建築物と同様の取り締まりが実施されています(下記参照)。
近年、コンテナを倉庫として設置し、継続的に使用する例等が見受けられますが、このような随時かつ任意に移動できないコンテナは、その形態及び使用の実態から建築基準法第2条第1号に規定する建築物に該当します。
このため、一般に、建築基準法に基づく確認申請を行い、確認済証の交付を受けないと設置できませんので、ご留意ください。
また、すでに設置されているコンテナを利用した建築物について、建築基準法に適合しない事項がある場合には、その所在地を管轄する特定行政庁より、違反建築物として扱われ、是正指導や是正命令の対象となりますので、ご留意ください。(出典)国土交通省ホームページより
つまり、コンテナを利用した建築物については、通常の建築物と同様に建築基準法に基づく建築確認を行わなければ、是正の対象として改築や撤去などの命令を受ける可能性があるということです。
人が住まわない前提とはいえ、荷物の出し入れなどの際には、人の出入りが発生します。また、コンテナ倉庫が設置された周辺地域の安全性の確保も必要となることから、取り締まりが厳しくなったのです。
しかし過去にコンテナを利用した建物を設置した経験がある方は、現在は建築確認申請が必要となることをご存じないケースもあります。そこで行政指導が入らないよう、万全の構えで設置工事を行うことも、私たちプロフェッショナルの仕事のひとつです。
なお、建築確認申請に必要となりうる書類は、以下のとおりです。
- ・付近見取り図
- ・配置図
- ・求積図(敷地・建物)
- ・仕上表
- ・平面図
- ・立面図 など
ただし、これらはほんの一例にすぎません。ケースによっては別の図面が必要になるケースもありますので、詳細は地元自治体に問い合わせてみることをおすすめします。
建築確認申請を行わなかったり、建築基準法に違反してしまったら?
建築確認申請を行わなかった結果、後になって未申請であることが分かった場合には、行政指導が入り、営業中だとしても建て直しなどの是正命令が出る可能性があります。
こうなると顧客にもご迷惑をお掛けして、多大な損害を生じる可能性があります。
ただし、実は日本国内であっても、建築確認申請を行わずに建物を建てられる場所があります。 それは、都市計画地域に該当しない、「都市計画地域外」と呼ばれるエリアです。
都市計画地域とは、都市計画法という法律によって各都道府県知事や国土交通大臣が指定するエリアで、「市街化区域」「市街化調整区域」「非線引き地域」に分けられます。
市街化することを前提とした地域を効率的に整備するために、このようなエリア分けをするのです。
一方で、都市計画地域外とは、現時点では市街化の計画がない土地です。そのため、市街化区域等と比較すると、土地利用に関しての基準が緩いのです。
各県に存在する都市計画地域外の地域であれば、平屋で200㎡以下の建物(木造を除く)に限り、建築確認申請は出さなくてもよいことになっています。
とはいえ、建築確認申請が不要な用途地域であっても、当然ながら建築基準法は遵守しなければなりません。
そのため、もしJISの基準を満たしていないコンテナ倉庫を建てた場合には、「違法建築」と見做され、行政から是正勧告を受けることがあります。
最悪の場合は、撤去や取り壊しを命じられることもあり、大変な経済的損害を被ることも考えられるのです。
このように、建築確認申請は非常に重要なプロセスです。建築基準法にも抵触しないよう、予め入念に確認を取っておきましょう。
コンテナ倉庫設置工事のポイントは「アンカーボルトの精度」
コンテナ設置作業の一連の流れの中でも、最も重要で難易度が高い作業といえるのがアンカーボルトの設置です。
コンテナ設置工事のプロセスの中でもご紹介しましたが、コンテナ設置基礎を作る際に、最も大切な工程です。なぜ最も大切といえるのでしょうか?
それは、コンテナを台に設置する際に、アンカーボルトとコンテナの四隅にある設置用の穴が全て合致しないと、コンテナがうまく嵌まらないからです。
アンカーボルトは合計4箇所。コンテナの四隅の穴すべてに合致させるには、ミリ単位の精密な測定が必要となります。
経験が不足した業者でも基礎を作るところまではできますが、このアンカーボルトの設置作業は非常に難易度が高く、コンテナ設置の段階になってはじめてズレが生じていることが分かる、ということも多くあります。
わずか1mmのズレでも、それが重なると大きなズレとなり、アンカーボルトの設置をやり直さなければならなくなります。
そのために、再びレッカーやクレーンなどでコンテナを吊り上げなければならず、時間も人的コストも膨らみます。
この作業は、土木工事の経験が豊かなベテランでも難しいと感じるもので、やはりコンテナ設置工事の件数を多くこなしている事業者に任せるのが一番です。
コンテナ倉庫設置は、ニーズをしっかり把握したOPENに!
コンテナストレージサービスは投資ですから、コンテナ設置工事を1円でも安く済ませることが、投資資本回収の近道です。
一方で、価格競争の結果、ずさんな手抜き工事が行なわれて、再作業の発生や行政からの是正勧告の対象となってしまっては意味がありません。
私たちOPENは、工事の外注はせず自社の職人のみで作業を完結させることで、中間マージンの発生を抑えています。
こうして、コストを抑えながら決して手抜きをしない、確実な工事のご提案が可能なのです。
また、建築確認申請が求められるようになったために、今まで必要なかった基礎工事などが発生しています。
同じコンテナ倉庫企業の中でも、こうした土木工事が苦手な業者もいるようです。
それとは逆に、土木工事を専門とする業者に依頼すると、アンカーボルトの設置精度のような、コンテナ設置特有の注意点が分からないケースも。
その結果、依頼者様が煩雑なコミュニケーションを取ることになってしまいます。
その点私たちOPENは、土木のプロフェッショナルとしての仕事に加え、コンテナ設置に関するノウハウ・経験も豊富に持っています。面倒な建築確認申請にはじまり、アンカーボルトの設置からコンテナ設置工事までワンストップで安心してお任せ頂けます。
あなたの会社はまだ、土地の造成や基礎作りなどを別々の業者に発注していませんか?
低コストで迅速・確実なコンテナ設置を望むならば、ぜひコンテナ設置のプロフェッショナルOPENのことを思い出してください!
コンテナ倉庫設置に関する疑問をお持ちの方はぜひOPENにお気軽にお問い合わせください!
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