【足場 資材置き場の新設工事】土地改良〜造成、コンクリート工事レポート

東京都大田区にある土木工事会社、株式会社OPENです!
民間企業や、個人のお客さまの「土木工事のお困りごと」を解決するため奔走しています。

今回お話するのは、「資材置き場の土地造成」がテーマです。

これまでにも現場レポートをしてきた、足場工事会社さまからご相談いただいた、資材置き場の新設工事。

購入された土地は、過去に農地として使われており、水路が通っていて想像以上に水を含んでいました…

ジャングルのようだった状態から「なんとかしなければ!」とユンボで改良を試みたところ、そのユンボが埋まってしまったという!(笑)

私たちにとっても、かつて無いほど非常に学びとなったプロジェクトでした。

さて、その後はどうなったのか?
今回は引き渡しを済ませた直後の三浦より話を聞きました!

一部始終をYoutubeで見たい方はこちら

資材置き場の新設工事
【1】ご依頼の経緯

インタビュアー

今回の、資材置き場用地の土地造成がスタートした経緯を教えてください!

三浦

今回のお客さまは、元々お取引のある仲のいい会社さんからのご紹介で出会いました。
足場工事の会社さんで、資材置き場を新設したいというご相談で。
その時にはもう土地も購入されたあとでした。

現地調査でその土地を見に行ったところ、
「あれ…こ、これは結構水分の多い土地ですね!汗」
と、見に行って初めてわかったんですよ。もともと農地だったのかもしれないということが。

インタビュアー

どうして農地だとわかったんですか?

三浦

その周囲の土地が農地で、畑として使っている場合、高さも付けられていました。

恐らく地上から高度を付けないと、水分が多くて畑にならないからなんだと思うんですよね。

また、購入された土地の周りの道路を見ると、アスファルトに亀の甲羅のようにひび割れが入っていて、そのことからも、このあたりの土地は水分が多いということがわかりました。

インタビュアー

・・・!たまに見かけますよね。そういうひび割れた道路。

三浦

地盤が緩いと、車両の通行などによってこういう現象が起こります。
水分が多い土地は、それだけ改良も大変になって費用もかかってしまうので、これから資材置き場用の土地を探そうという方には絶対知っておいていただきたいポイントの一つですね。

資材置き場の新設工事
【2】リスクがあると分かっていても引き受けた理由

インタビュアー

そういう土地だとわかっていても、今回の資材置き場の新設を引き受けたのはどうしてなんですか?

三浦

もう土地を購入されていたので、僕たちが「これはできない」と言ったらお客さまが困るだけだとわかっていたからですね。

一般的な土地の価格より安かったそうなんです。
でも土木のことを知らなかったら、土地の選び方もどんなことに注意したらいいか、わからないじゃないですか。

建設業の仕事をしている企業だったとしても、土木ってやっぱり特殊なのでわからないんですよね。僕もそうだったので気持ちを理解できます。(OPEN代表の三浦は元々左官屋)

なので、この資材置き場の工事を引き受ける側として、リスクを承知しながらも、「挑戦」だと捉えてお引き受けすることにしました。
もちろん、考えられるリスクはすべてお客さまに伝えた上で、ですが。

インタビュアー

でもそれって…もしOPENと出会っていなければ、対応してくれる施工会社が見つからなかった可能性もあるってことですか?

三浦

その可能性は大いにありますね。それくらい割と「沼」だったんで。(笑)

もしくはすごく高い見積もりを提示されるかですね。
でも、それでやってみてもお客さまが求めていた状態にはならなかった、という結果も全然あり得ると思います。

「こうなるリスクがあるって、先に伝えていましたよね?」と、突き放されてしまうということです。

インタビュアー

えええ!(怖)それが一番怖い!
状態の良くないものに、高いお金を払わなければならないってことですよね。

三浦

そうです。土木工事だけは、勢いで頼まないほうがいいと思います。
面倒でも信頼できる会社が見つかるまで探したほうが絶対いいです。

資材置き場の新設工事
【3】ユンボが沼に埋まる事件

インタビュアー

資材置き場の工事は、順調に進みましたか?

三浦

始まってスグに事件が起きましたよ!(笑)
ユンボが埋まっちゃいました。いや、「沼に浸かった」といったほうが正しいかもしれません。(笑)

工事の着手当初、土地がジャングルのような状態になっていたので、まずやってみよう!とユンボで踏み入れたら「ズボッ」と…。
ユンボのアームがついている右半分が、ずっぽり埋まっちゃって、エンジンもかからなくなりました。

OPEN社員の、それはそれは大ベテランの重機オペレーターさんから、「もう…どうしたらいかわからない…」って冷や汗かきながら電話がかかってきましたから(笑)

町場の土木工事で使われるユンボの中では最上位クラスの、大きいユンボを持ってきてもらって、引き上げるための太いワイヤーも買ってきて、深夜までかけて引き上げました。

全損したユンボは保険で対応して、こんなこともあるんだ!という学びでしたね。

インタビュアー

ユンボが埋まるなんてことが起こるんですね…!(驚)

三浦

いや〜、あなどっていました。
本当に勉強になりました。

この工事本当にいける!?なんとかできる!?という自問自答で、しばらくは夜もこの件のことで頭がいっぱいで、かなり暗かったと思います。(笑)

イレギュラーもすべてお客さまに伝えているので、このときも「想像以上に水分を含んでいて改良に時間とお金がかかりそうだ」と話をして、どう対処できるのかを随時提案していきました。

そりゃあ、最初から安全をみて、いわゆる土木の正攻法でやることもできるわけですが、それではお金がいくらあっても足りない。限られたご予算の中で、選択肢を探しながら、逐一話をしながらやっていく。

僕は、こういう寄り添える土木工事会社が世の中に必要だと感じているから、リスクがあってもチャレンジするし、そこを目指すんだというモチベーションがあるからやるんです!

資材置き場の新設工事
【4】土木屋さんに「できない」と言われてもお客さまが困るだけ!

インタビュアー

その資材置き場の工事が、先日一段落したのでしたよね?

三浦

先日、お引渡しをしました!
結果、敷地の1/5は水路が通っていて、改良しても改良しても水がチョロチョロ入ってきてしまうので落ち着かなかったんです。
杭を打って擁壁を立てましたが、越境しても圧密で30cmくらい下がったので、「これは1年くらい様子を見ましょう」と提案しました。

その他の部分はコンクリートまで打って仕上げて、資材置き場としての機能を果たせるようになっています。

あの状況の中で、僕たちにできる最善の手は尽くした状態です。

本当は、最初は
「敷地全体を砕石だけにして、1年間は様子を見たほうがいいですよ」
「こういう理由で〜」
「そのほうがお金もかからずに済みますよ」
とお伝えしていたのですが、

お客さまからしてみればそういうわけにもいかないんです。
もう土地を買ってしまっているし、一度部材を置いてしまったらその後また改良する時どうするの?という問題もあるし、お金の借り入れもしていればその問題もあるでしょうし。

だから土木屋さんから「できない」って言われても、お客さまが困るだけだというのはそういうことなんですよね。

インタビュアー

いや〜、状況がよくイメージ出来ました。
ということは、今後もフォローしながら改善していくのですか?

三浦

そうなると思います!
当初の状態から考えると、地盤がかなり落ち着いて、できる範囲で最大限いい状態まで持っていけたと思っています。

しかし想定し得ないことが起こるのが土木工事ですから、今後何があるかわかりません。

多少不陸が出ることも考えられますし、水路の部分が落ち着けば面積を広げたいというご希望になるかもしれませんし。

お客さまも、敷地を最大活用したいと考えていらっしゃいますので。

資材置き場の新設工事
【5】お客さまに「選択肢」を提供できる土木工事会社に!

インタビュアー

三浦さんは、どんな土木工事会社を目指しているのですか?
話を聞いていても、そんなにリスクを取って一緒に考えてくれる土木屋さんて、そうはイないだろうと思いました…!!

三浦

今回の資材置き場の一件でも、よくわかったのは、やっぱり僕たちの強みは「お客さまに選択肢を提示できること」だと、ハッキリと見えました。

うちに来る相談も、やっぱりみんな困っているのはそこなんです。

例えば僕が資材置き場を建てるエンドユーザー側だったとしても、自分でも選択肢がほしいと思うから。

これなら2000万円です、しかし、こういったリスクはあります。
ここまでやれば5000万円です。

もっと最上級にすれば1億円です、こういうことまでやります。
って、「金額とその理由」を提案してもらえれば選べるじゃないですか。

そこが大事だと思ってるんです!

僕たちも、せっかくお金を払ってもらって工事をするので、後悔してほしくないんです。

しかし、今回の土地のように、本当はすごいビビってしまうような、リスクが怖い状況もあるんです。(笑)

そこにお客さまの要望が加わって、言われるがままやることもできますが、求められているのは「プロとしての提案」。
僕たちが想定するリスクを伝えて、お互いに許容できる着地点を見つけていく。

これができるっていうことが、僕たちの一番の強みだと感じています。

インタビュアー

その三浦さんの仕事の仕方には感服です。
民間のお客さまもですが、監督さんたちも相当気がラクになるでしょうね!OPENが来てくれる!ってなったら。

でも、すごいなあと思うのは、現場の職人さんがそのスタンスに付いてきてくれているということです。

技術者の人たちって、それこそプロだからこそ、今回のような明らかにリスクがあるとわかっている現場って、嫌がる人がほとんどなんじゃないかなって思って。

三浦

それは本当に職人さんたちに感謝しかないですね。
常々僕も伝えていますし、職人さんたちも、僕らのお客さんはどういう人たちで、こういうことに困っているからこそ、そんな時こそ「できねえよ」は、言わないよね!
って、会社として大事にしていることをわかってくれています。

やっぱり、もっともっとその共通認識が深まっていけば、より一層強いチームになっていける実感があるし、だからうちは全員正社員雇用です。

インタビュアー

おっしゃる通りですね!会議とかもするんですか?

三浦

月イチで全員でミーティングしています!
業績を経過報告したりとか、何か困っていることある?って、そんなことを話しています。

でもさ〜、あの「会議します」みたいな空気になるのがすんごい嫌なの。(笑)

「え!?さっきまであんなに普通に話してたじゃん!え!?いきなり何!この空気」
みたいな(笑)
もう1対20みたいになってさ。あれやめてほしいのよ。(笑)

インタビュアー

爆笑!
よくわかります。「会議」の独特の空気感。

ではまた今後もOPENの施工事例をレポートしていきましょう!

資材置き場の新設工事
【6】資材置き場の用地探し、土地造成は、初期のご相談からOPENへ!

いかがでしたでしょうか。
本記事では、

建設業者さまがよく使われる「資材置き場」
または、運送会社さまでも必要な「トラック置き場」
に関する、土地改良、造成工事のお話をしてきました。

一般的に、リスクを取りたい会社はないでしょう。
しかし、あまりに施工方法の全体の安牌をとりすぎると、土木工事は高額になってしまいます。

リスクがあるとわかっていても、
施主さまとのコミュニケーションに丁寧に時間をかける必要があるとわかっていても、
あえてそこまで寄り添い伴走できることが「自社の強みだ!」と宣言しているOPENは、

気軽なご質問やご相談から、歓迎しています♪

ぜひ他の記事や、動画もご覧ください!OPENで働く人の人柄が、少し垣間見れるかと思います(^^)

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