OPENの舗装番長、青木に聞いた“一筋縄ではいかなかった”施行事例!

お客様ファースト!どのような困りごとにも真摯に対応する東京都大田区の土木工事会社OPENです。

今回はじわじわとファンが増えている(?!)OPENのベテラン舗装職人である青木に、最近の施工事例について直撃してみました。

しかも普通の施工事例ではなく、「ちょっと今回は大変だぞ……」と感じた難易度高めの施工事例限定です。

さすがのベテランでも一筋縄ではいかなかった現場とは? どのような方法で施行したのか? 青木が全部お話します!

▽動画で見たい方はこちら▽

800㎡の貸コンテナ倉庫。路盤も勾配もゼロからつくる

インタビュアー
青木さんは毎日バリバリお仕事されていると思うので、今日は最近の事例をいくつかお聞きしたいと思います!
青木
バリバリってわけでもないけどね(笑)。どんな現場の話がいいのかな..

インタビュアー
何も問題なくすんなり終わった現場ではなく、「ちょっと大変だぞ……」と感じた現場についてのお話がいいです。どこかありますか?
青木
なるほど。そういう現場ならいくつかあるよ。パッと思い浮かんだのは千葉県の茂原の現場だね。

現場はコンテナがたくさん置いてある貸倉庫で、広さにしたら800㎡くらいはあったんじゃないかな。

OPENではコンテナ倉庫の舗装工事をこれまでに何件かやっているけど、茂原の現場は大変だったな。

インタビュアー
おお、青木さんでも大変と思うことがあるんですね。具体的にどのような工事だったのですか?
青木
舗装工事って、ある意味水との戦いでもあるんだよね。

どういうことかというと、外だから当然のように雨が降るでしょ。雨が降ったら路面に雨水がたまらないようにしないといけないから、浸透性の高いアスファルトを使用するか勾配をつけるか、いずれかの方法で雨水を逃すのですよ。

今回は勾配をつける方法で施行しようということになったのだけど、元々の勾配がほとんどない現場だったから一回全部の舗装を剥いでやり直したね。

インタビュアー
勾配ってどれくらいあればいいんですか?
青木
一般的には2%くらいっていわれているけど、元々の状態だとほぼフラットな状態だったな。

一回舗装してみてフィニッシャーで引っ張って水を流してみたけど、やはり水が溜まってしまったから、全部を剥いでまたやり直したよ。
インタビュアー
800㎡の面積をやり直ししたのですか!?
青木
部分的にやり直すだけでも良かったのかもしれないけれど、お客さまに渡すときにつぎはぎだらけの舗装ってわけにもいかないからね。

元々更地だったところに路盤をつくって、舗装して、その上にコンテナを設置していくわけだから、最初はできるだけきれいな状態で渡したいよね。

インタビュアー
意識の問題ですね。
青木
意識というか、それがOPENの姿勢なんじゃないかな。

ここまでやらなくても良かったのかもしれないけれど、知恵と技術を惜しみなく出して最高品質の施行をするのが自分達の仕事だから、例え金額的に割が合わなかったとしてもベストを尽くすよ。そうやって、お客さまとの信頼関係を築いていくんじゃないかな。

万が一現場で赤字が出ちゃったとしても、他の現場で補って長期的に見て利益が出ればいいというのが三浦社長の考えだね。

今回はみんなで案を出し合って最終的には何とか1%の勾配が取れたから、やり直した甲斐があったな。

インタビュアー
なるほど。利益率よりも仕事の質と顧客満足度なんですね! 素敵です!

レアケース?! セメントミルクを使った事例

インタビュアー
他にも難易度が高かった事例はありますか?
青木
他には、セメントミルクで施行した事例かな。セメントミルクって知っている?

セメントと水を練り合わせた材料なんだけど、地面に隙間なくびっちりと入り込むからダム工事の基礎とか地盤改良のときに使われることが多いんだよ。

インタビュアー
セメントミルクをどのような現場に施行したのですか?
青木
某企業の物流倉庫に施行したよ。

重い荷物を積んでいくから、とにかく丈夫で耐久性があることが大事。

最初に透水性のアスファルトを敷いてから、その上にセメントミルクを流し込むから二重に施行していることになるね。

しっかりと固めるためにサイドローラーで振動をかけて、空気や豆板(まめいた)って言われる不純物の塊みたいなものを取り除くんだ。これがなかなか大変な作業だったな。

インタビュアー
ちなみに、セメントミルクって特殊なんですか? お値段も高そう。
青木
特殊ってほどでもないけれど、値段は高いよ。普通のセメントの4〜5倍くらいはするんじゃないかな。
インタビュアー
高級! ダムの基礎に使われるくらいなので、きっと確かな品質なんですね。

「自分が持っている技術は100%出す!」

インタビュアー
採算度外視で品質を追求するというOPENの姿勢は、ちょっと珍しいですよね。
青木
そうかな。特別なことをやっているとはあまり思っていないよ。

品質の追求もあるけれど、何よりも自分が納得したものじゃないと人に見せたくないって気持ちが強いんじゃないかな。施行したものは言ってしまえば自分の作品みたいなものだからね。

だから、逆に一回やったものをやり直すのも勇気がいることなんだよ。せっかくきれいに仕上げたのに!って思う時も正直ある。

でも、当たり前だけど施行した現場は自分のものではないし、お客さまに渡すものだから、お客さまにとっての最良でないといけないんだよね。

インタビュアー
なるほど。お客さまの満足と納得があってこそなんですね。
青木
そう。だから、毎回自分の持っている技術はMAXに出してやっていますよ。

と言いつつも、今はOPENの若手社員を育てないといけない立場だから、なるべく彼らにやらせるようにして、自分は教えながら必要に応じて手を入れている感じかな。

昔は1から10までを全部自分でやっていたけれど、今はそうじゃない。
自分がやっちゃえば早いしキレイなんだけど、若い子たちは自分で手を動かして覚えたい思いが強いから、彼らの気持ちを尊重しないとね。

難しい現場は成長に繋がる。チームとしてレベルを上げるために

インタビュアー
OPENの舗装チームには若手からベテランまでいるので、チーム全体としてはまだまだな部分もあると思うね。
青木
そう。だから、毎回自分の持っている技術はMAXに出してやっていますよ。

実際に手を動かしているのは若手が中心で、自分みたいなベテラン勢は教育やサポートとして彼らに付いている感じだけど、もし自分たちがフロントとしてやるんだったらどこにも負けない自信があるよ。

ただ、それをやっちゃうと若手が育たないから、難しいところだよね。

インタビュアー
若い社員にはまだまだ成長の余地があるということですね。
青木
もちろん。今は自分たちベテランの指示で動いているけど、若い社員が指示をされなくても自分たちの判断で動けるようになると、だいぶ状況も変わってくるんじゃないかな。

もちろん技術的にもまだまだだと思うね。例えば密粒のアスファルトを平らにする時も、表面を撫で過ぎると逆に豆板(まめいた)って言われる不純物がたくさんできてしまう。

若い職人は何度もやっちゃうんだけど、俺は多くても3回くらいで表面がピリッときれいに収まるね。若い職人は5〜6回はやっているんじゃないかな。さじ加減は経験を積まないとわからないよね。

インタビュアー
きっと若い職人もこれからいろいろな現場を経験して育っていくのですね
青木
自分もいい歳だからあまりワーワー言わないようにしているけど……言っちゃうけど(笑)、みんなやる気があるからできるだけ引き上げていきたいよね。

OPENには海外からの技能実習生も何人かいるけれど、彼らは目的があって日本に来ているから貪欲に吸収するよね。

文化の違いや言葉の壁はあるし、こっちの言っていることが伝わらないこともあるけれど、そんなことは関係なくどんどん技術を覚えているよ。

先輩達がやっていることを見て真似ようとしているから、覚えるのが人一倍早いんじゃないかな。

仮に自分が引退だとしても、若い世代がどんどん育って会社に残ってくれたらいいと思いますね。

インタビュアー
青木さんが思う、舗装工事の面白さとは?
青木
現場が毎回違うから飽きないよね。場所も違うし地面の性質も違う。用途によって求められる工事も違うから、毎回何らかのチャレンジをしているような感じかもね。

もちろん今日お話ししたように骨の折れる現場もあるけれど、そういう現場を経験しないと技術は身につかないから、楽ちんな現場だけでは成長しないよ。

さっきも言ったけど、舗装工事では仕上げにアスファルトをフィニッシャーで引っ張ります。

均一に引っ張らないと路盤が出てきちゃったりするので、ちょっとばかり技術がいる仕事だよね。

これを大変と思うかどうかはその人次第なんだけど、成長の機会として捉えてくれたら嬉しいよね。

インタビュアー
最後にOPENで土木工事の職人になることを目指す人に一言お願いします!
青木
OPENの現場は毎回が順調と言うわけではないけれど、OPENの社員はみんなそれを「成長のチャンス」として捉え、積極的に取り組んでいます

この記事をお読みになってOPENのことをもっと知りたい、あるいは働いてみたいとなったら、お気軽に見学または相談にいらしてください!

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