OPENの舗装番長、青木に聞いた“一筋縄ではいかなかった”施行事例!
お客様ファースト!どのような困りごとにも真摯に対応する東京都大田区の土木工事会社OPENです。
今回はじわじわとファンが増えている(?!)OPENのベテラン舗装職人である青木に、最近の施工事例について直撃してみました。
しかも普通の施工事例ではなく、「ちょっと今回は大変だぞ……」と感じた難易度高めの施工事例限定です。
さすがのベテランでも一筋縄ではいかなかった現場とは? どのような方法で施行したのか? 青木が全部お話します!
800㎡の貸コンテナ倉庫。路盤も勾配もゼロからつくる
現場はコンテナがたくさん置いてある貸倉庫で、広さにしたら800㎡くらいはあったんじゃないかな。
OPENではコンテナ倉庫の舗装工事をこれまでに何件かやっているけど、茂原の現場は大変だったな。
どういうことかというと、外だから当然のように雨が降るでしょ。雨が降ったら路面に雨水がたまらないようにしないといけないから、浸透性の高いアスファルトを使用するか勾配をつけるか、いずれかの方法で雨水を逃すのですよ。
今回は勾配をつける方法で施行しようということになったのだけど、元々の勾配がほとんどない現場だったから一回全部の舗装を剥いでやり直したね。
一回舗装してみてフィニッシャーで引っ張って水を流してみたけど、やはり水が溜まってしまったから、全部を剥いでまたやり直したよ。
元々更地だったところに路盤をつくって、舗装して、その上にコンテナを設置していくわけだから、最初はできるだけきれいな状態で渡したいよね。
ここまでやらなくても良かったのかもしれないけれど、知恵と技術を惜しみなく出して最高品質の施行をするのが自分達の仕事だから、例え金額的に割が合わなかったとしてもベストを尽くすよ。そうやって、お客さまとの信頼関係を築いていくんじゃないかな。
万が一現場で赤字が出ちゃったとしても、他の現場で補って長期的に見て利益が出ればいいというのが三浦社長の考えだね。
今回はみんなで案を出し合って最終的には何とか1%の勾配が取れたから、やり直した甲斐があったな。
レアケース?! セメントミルクを使った事例
セメントと水を練り合わせた材料なんだけど、地面に隙間なくびっちりと入り込むからダム工事の基礎とか地盤改良のときに使われることが多いんだよ。
重い荷物を積んでいくから、とにかく丈夫で耐久性があることが大事。
最初に透水性のアスファルトを敷いてから、その上にセメントミルクを流し込むから二重に施行していることになるね。
しっかりと固めるためにサイドローラーで振動をかけて、空気や豆板(まめいた)って言われる不純物の塊みたいなものを取り除くんだ。これがなかなか大変な作業だったな。
「自分が持っている技術は100%出す!」
品質の追求もあるけれど、何よりも自分が納得したものじゃないと人に見せたくないって気持ちが強いんじゃないかな。施行したものは言ってしまえば自分の作品みたいなものだからね。
だから、逆に一回やったものをやり直すのも勇気がいることなんだよ。せっかくきれいに仕上げたのに!って思う時も正直ある。
でも、当たり前だけど施行した現場は自分のものではないし、お客さまに渡すものだから、お客さまにとっての最良でないといけないんだよね。
と言いつつも、今はOPENの若手社員を育てないといけない立場だから、なるべく彼らにやらせるようにして、自分は教えながら必要に応じて手を入れている感じかな。
昔は1から10までを全部自分でやっていたけれど、今はそうじゃない。
自分がやっちゃえば早いしキレイなんだけど、若い子たちは自分で手を動かして覚えたい思いが強いから、彼らの気持ちを尊重しないとね。
難しい現場は成長に繋がる。チームとしてレベルを上げるために
実際に手を動かしているのは若手が中心で、自分みたいなベテラン勢は教育やサポートとして彼らに付いている感じだけど、もし自分たちがフロントとしてやるんだったらどこにも負けない自信があるよ。
ただ、それをやっちゃうと若手が育たないから、難しいところだよね。
もちろん技術的にもまだまだだと思うね。例えば密粒のアスファルトを平らにする時も、表面を撫で過ぎると逆に豆板(まめいた)って言われる不純物がたくさんできてしまう。
若い職人は何度もやっちゃうんだけど、俺は多くても3回くらいで表面がピリッときれいに収まるね。若い職人は5〜6回はやっているんじゃないかな。さじ加減は経験を積まないとわからないよね。
OPENには海外からの技能実習生も何人かいるけれど、彼らは目的があって日本に来ているから貪欲に吸収するよね。
文化の違いや言葉の壁はあるし、こっちの言っていることが伝わらないこともあるけれど、そんなことは関係なくどんどん技術を覚えているよ。
先輩達がやっていることを見て真似ようとしているから、覚えるのが人一倍早いんじゃないかな。
仮に自分が引退だとしても、若い世代がどんどん育って会社に残ってくれたらいいと思いますね。
もちろん今日お話ししたように骨の折れる現場もあるけれど、そういう現場を経験しないと技術は身につかないから、楽ちんな現場だけでは成長しないよ。
さっきも言ったけど、舗装工事では仕上げにアスファルトをフィニッシャーで引っ張ります。
均一に引っ張らないと路盤が出てきちゃったりするので、ちょっとばかり技術がいる仕事だよね。
これを大変と思うかどうかはその人次第なんだけど、成長の機会として捉えてくれたら嬉しいよね。
この記事をお読みになってOPENのことをもっと知りたい、あるいは働いてみたいとなったら、お気軽に見学または相談にいらしてください!