切り下げ工事の費用に納得?工事の工程や費用の理由を解説します!
切り下げ工事が必要だけど、どの業者に頼んでいいのか分からない。
なぜ、工事費用がこの値段になるのか分からない。
そもそも、工事って何をするの?
そのような疑問をお持ちの方のために、この記事で切り下げ工事の工程を説明させて頂きます。記事を全て読めば、なぜ工事費用がかかるのかについても、ある程度納得してもらえると思います。
こちらの記事もぜひ参考にしてください。
そもそも切り下げ工事とは何か?
Before
After
新居を構えた際、または新しく車庫を作った際などに必要になることが多い、切り下げ工事。今回は、切り下げ工事に関する一連の工程を紹介していきたいと思います。
ですがその前に、そもそも切り下げ工事って何なの?
という方も多いと思います。そこで、まずはその説明からさせて頂きます。
通常、道路というのは、車道(車が通る道)と歩道(人が通る道)の境界を、縁石によってしっかりと区切っています。縁石の種類にもよりますが、車の侵入を遮ることで歩行者の安全を守っています。
しかし、新居を構えるなどによって、住宅地から車道へと車が行き来するためには、その段差を解消する必要があります。その工事のことを切り下げ工事と言います。
段差が解消されることで、住宅や駐車場、または店舗へと車の出入りがスムーズに行われるようになります。
切り下げ工事をしないとどうなるのか?
もし、切り下げ工事をしないと、どういうデメリットがあるのでしょうか?
段差が存在したまま車を通行させようとすると、高低差によってガクンと車が大きく揺れてしまいます。これによってタイヤが消耗したり、場合によっては車体の下を傷つけてしまうかもしれません。
車が傷つかないように細心の注意を払って運転するにしても、自宅や車庫、または常連のお店など、頻繁に利用する場合はそのたびにストレスを感じてしまうかもしれません。
カーステップなどの対応はリスクが高い
切り下げ工事をせずに、カーステップなどを使って段差を解消している方もいます。
しかし、カーステップの設置は、本来は違法です。
道路は公共物のために「道路上にみだりに物を置いてはならない」という決まりがあり、道路交通法違反になります。
また近隣の目があり、勝手なことをすると苦情などが気になってしまう…ということも。
また、カーステップにも様々なタイプが存在しますが、素材によっては滑りやすいものもあります。雨天などの条件が重なれば、転倒の危険が出てきます。もし、カーステップによって、歩行者や自転車が転倒するなどの事故が発生した場合、責任はカーステップの設置者に課せられてしまいます。
これは怖いですよね。
他にも、カーステップには様々な問題点があります。
・雨天時に排水の妨げになってしまい、道路の冠水に繋がる可能性がある
・ゴミが溜まりやすい
・乗り入れ時の音がうるさくて近所から苦情が来る
カーステップは安価なので手に入りやすい一方で、様々なリスクを抱えています。根本解決をするためには、切り下げ工事が必要になってきます。
正直に言います!切り下げ工事は個人での対応が難しい
切り下げ工事は、自治体への申請が通れば着手できるので、個人でも対応することはできます。
しかし、工事における詳細な図面が必要な上に、申請手続きがとても複雑。条件によっては工事自体が大変なものになることもあります。とても個人では対応しきれないため、専門の施工会社に依頼をした方がよいでしょう。
その時の問題が、「誰に相談したらいいかわからない」です。
オススメは、土木工事会社に直接相談すること。
しかし、これがなかなか難しいのです。なぜなら小回りと融通の効く、ちょうどいい土木工事会社というのは、自社の宣伝をほとんどしていないからです。
(土木工事会社は、公共工事などで仕事が安定しているケースが多く、わざわざ広告宣伝や営業をしない会社が多いのです。)
そういったお悩みには、弊社、株式会社OPENは最適です。
大げさに言わなくても、私たちは関東を中心に切下げまくっています。
個人のお客さまからのご依頼でも、切下げまくっています。
建設会社や工務店からのご依頼でも、関東を中心に切下げまくっています。
そのため、気がついたのです。
個人のお客さまは特に、どのようなプロセスで、手続きなど含め工事のプロジェクトそのものが進んでいくのか、想像がつかないのではないか、ということに。
そこで、ここからは実際に切り下げ工事を依頼した場合、どういう工程で作業が進んでいくのかを紹介いたします。
切下げ工事のSTEP
【1】現状調査:ヒアリング&道路の確認
最初に行なわれるのは、現状のヒアリングです。
現場の詳細な情報を聞かれるだけでなく、現在はGoogleマップなどがあるために、ある程度の住所を伝えれば、専門家と一緒に現場の状況を確認することができます。
その時にポイントになるのが、切り下げ工事を行う道路が、公道なのか私道なのか。まずは道路の所属を把握することから始まります。
以下が、東京におけるざっくりとした道路の所属です。
・国道……国が管理をする道路。基幹道路として全国に張り巡らされている(例:国道〇号線など)
・都道……東京都が管理をする道路。路線名や通称がつけられていることがある(例:東京都道311号環状八号線など)
・区道……区が管理をする道路。生活用の道路として設置されたものなど
・私道……土地の所有者が管理をする道路。個人が所有する土地の一部に設置されたものなど
なぜ、最初に道路を調べるかというと、道路によって管理者が違うため。管理が変われば、申請の窓口も変わってきます。
とくに国道は、多くの場合において道路の下に電気、ガス、水道、NTTなどのライフラインが埋まっています。そうなると、それらの管轄全てに対して確認をする必要が出てきます。申請を通すだけでも数ヵ月から半年程度は必要になり、工事の工程が複雑になるために、費用が何倍にもなる可能性がでてきます。
逆に、私道だった場合は、オーナーなどの土地所有者に確認をして対応するので、基本的には申請費用などは掛かりません。また、地中に埋まっているものがないことが多く、工事としてはやりやすく、安価になる傾向にあります。
切下げ工事のSTEP
【2】現状調査:工事場所付近の立地
道路の確認だけでなく、工事付近に他のものがないかも確認をします。
例えば、バス停が近くにある場合は、工事によってそのバス停が一時的に使えなくなる可能性があれば、対策についてバス会社と協議しなければいけません。
街路樹があった場合も、樹木をむやみに伐採してはいけないため、傷つけない配慮をした施工が必要になります。この場合は、街路樹の担当窓口にも確認が必要になります。
さらに、切り下げを検討している場所に排水用の桝が設置されている場所もあります。もし、排水桝を取り換える必要がでてくると、特別なものであればそれだけで費用が膨らむ可能性があります。
切下げ工事のSTEP(費用も解説)
【3】見積もり相談
実際に申請作業に突入をすると、申請費用や人件費が発生してしまうため、この段階で大まかな費用の見積もりを相談されることが多いでしょう。
切下げ工事の費用に関しては、現場の状況を確認してからでしか判断できませんが、
・安く収められるケースで40万円〜
・相場60〜80万円
・施工に日数がかかる場合100〜200万円
基本的には
自治体窓口への申請費用(5〜10万円程度)
工事費用
工事の際の警備員費用
その他諸費用
などです。
金額に幅がある理由は、自治体や各種の関係会社の要望によって、工事の仕様や工程などが変わってくるため、実際に申請手続きに入ってみないと分からない部分が多いためです。
まず相談の時点で、そうした不確定要素もしっかりと説明をしてくれる施工会社を選んでおくことで、後々のトラブルを防げます。
切下げ工事のSTEP
【4】申請手続き:自治体の対応
見積もりに納得いただき合意後、実際に申請作業へと突入します。
工事の申請には正確な図面が必要になるため、施工会社が現場へと足を運び、現地の写真を撮影して寸法を測ります。詳細な図面を作成した上で、自治体の窓口へと向かいます。
ここで重要なのは、自治体によって細かな対応の仕方が違うということです。ある区では申請がすんなりと通る場合もあれば、別の区では追加の対策が必要な場合もあります。
申請手続きは、その会社の経験値が表れると言ってもいいでしょう。
切下げ工事のSTEP
【5】申請手続き:関連会社の対応
自治体への申請手続きと同時進行で進めるのが、関連会社との協議です。ここで言う関連会社とは、道路の下に埋まっている、電気、ガス、水道、NTTなどの会社となります。
例えば、道路の下に水道管が通っていた場合は、水道局に確認を取ります。
仮に「この区域の切り下げ工事をしたいのですが、問題はありませんか?」と確認を取った場合、企業や担当者によって返答が変わってきます。
例えば「大型車を出入りさせるのであれば、水道管に影響が出ないように、上を鉄板で補強してください」など、案件によって求められることが変わります。
このような形で関連会社全てと協議をして、納得してもらった上でないと、工事に進むことはできません。
切下げ工事のSTEP
【6】切り下げ工事:手順
無事に申請が通ったら、次が工事となります。
工事の期間は最短であれば1日、長い場合は3日程度になります。
切り下げ工事を行うエリアの道路の下に何も埋まっておらず、縁石を入れ替える程度であれば比較的簡単な工事なので1日程度で終わります。もし、様々なものが埋まっていたり、道路の下の構造自体を補強しなければいけなかったりした場合は、数日程度は必要です。
切り下げ工事という名称ですが、縁石を削ったり切ったりして下げるのではなく、正確には、高い縁石を外して、低い縁石に取り換える工事となります。
切り下げ工事は、一般的には以下の手順を踏みます。
1.対象区域のアスファルトやコンクリートを剥がす。
2.今まであった高い縁石を取り除く。
3.新しく低い縁石を配置する。
4.アスファルトやコンクリートで対象区域を元に戻す。
施行前と後の見た目的な変化としては、縁石が低くなった分、歩道側がなだらかな傾斜になります。傾斜にすることで段差を感じさせず、車はスムーズに乗り入れすることができるようになります。
切下げ工事のSTEP
【7】切り下げ工事:道路の下の補強
状況によっては、アスファルトやコンクリートを剥がすだけではなく、その下の地中の基礎構造まで補強をする必要があります。
なぜ、縁石の切り下げ工事なのに、道路の下の部分にまで工事をしなければいけないのでしょうか?
歩道はもともと、人が歩くための道なので、車が通るように設計はされていません。歩道と車道では、道路としての強度が全く違います。車の乗り入れを可能にするということは、段差を解消するだけでなく、車が通っても問題がない道にするということも含まれています。
切り下げ工事の費用が高額になる場合というのは、段差の解消以外の対応が関わって来るからです。
また、工事によって交通機関に影響が出ないようにするために、交通整理用の警備員の配置も必要になります。自治体としては、日中の工事で交通に影響を出さないために、夜間での工事を依頼することがあります。その場合は、夜勤手当が加わるので工事費用が少しかさんでしまいます。
切下げ工事のSTEP
【8】完了報告
切り下げ工事が完成したら、工事完了の報告書を自治体に必ず提出しなければいけません。資料を作って写真を作る場合もあれば、担当者が後日に現場を確認に来る場合もあります。
必要以上の切り下げが認められないことも
申請が通れば切り下げ工事はできますが、お金を出したからといって必要以上の切り下げ工事というのはできません。
例えば、道路に面した歩道の全てを切り下げ工事したいという希望があったとしても、自治体からの許可が下りないことがあります。基本的に、車が出入りをするために必要な切り下げの長さというのは、だいたい4.2mとされています。
それ以上を切り下げたい場合は、車の横に住宅の出入り口があるなど、拡張するための明確な理由が必要になります。なぜなら、勝手に縁石を切り下げてしまうと、それだけ車道から車が入ってきやすくなり、歩行者が危険にさらされてしまうからです。
許可が必要なので勝手なことはできませんが、逆に理由があれば認めてくれます。1件1件、現場の状況によって変わってくるので、やはり専門家に相談するのが良いでしょう。
OPENは切り下げ工事の実績が豊富
OPENはこれまでに多くの切り下げ工事を手掛けており、実績が豊富。自治体や各種関連企業とのやり取りにも慣れています。
さらに、自社施工をしているため、大手企業や切り下げ工事を専門外にしている企業よりスムーズに対応できる自身がございます。
OPENは企業のご依頼、個人のご依頼、どちらも受け付けております。切り下げ工事に関する疑問や相談をお持ちの方は、一度、お問い合わせください。
LINEからもお問い合わせ可能ですので、ぜひお気軽に弊社へご相談ください。